つらぬいた信念
少しずつ仕事の依頼も増えてきてはいましたが、あいかわらず手間と材料の原価はかさむ一方でした。 会社は儲かりませんが、少ないながらも資金をコツコツ貯めては、イギリスやフランスなどのヨーロッパを旅したといいます。
「はじめてイギリスのコッツウォルズ地方を訪れた時は、あまりの感動に言葉を失い立ちつくしました。 何百年も前の中世の時代の街並みがそのまま残っていて、それが言葉で表現できないほど美しい! 『家』って本来こうあるべきだ!」と信じて疑わなかったといいます。
建ててきた家は間違っていなかった!
施工した家が徐々に雑誌などのメディアなどに取り上げられるようになると、 レジェンダリーホームの「ゆっくりとアンティークになる家づくり」に共感する顧客や同業者が全国から集まってくるようになりました。
「たくさんの住宅を設計・施工する機会に恵まれるようになり、 大手の商社などもレジェンダリーホームの家づくりをバックアップしていただけるようになりました。 嬉しかったのはたくさんの顧客のみならず、多くの設計事務所やビルダーなどの同業者が我々のような地方の会社に勉強にやってきて、 共感してくれたこと。ずっと信じてきたことが間違ってなかった!」
日本の住宅文化を変える!
現在レジェンダリーホームに加盟するボランタリーチェーンは12社にまで成長。さらに加盟を希望する会社はあとを絶ちません。
しかし加藤はこう語ります。「売れるからとか人気があるからレジェンダリーホームに加盟したいという会社さんは加盟をお断りしています。
日本の住宅寿命が短い原因は『住宅の価値はいずれなくなる』という消費者心理にあります。100年以上経っても価値の減らない、
住み続けたいと思う住宅をつくろうとしたら、100年経っても飽きない普遍的なデザインと、
時間とともに味わいを増していく経年変化の美しい素材の2つが必ずなくてはなりません。
どちらか一方でも欠けていると、住みたいと思えない住宅になってしまう。
そして『ある一定の時期が過ぎたら建て替えてもらえばいい』
と考える業者心理にも原因あります。建築を請け負う業者側が『本気』じゃないと100年見据えたデザインと素材選びを顧客にしてあげられません。
われわれレジェンダリーホームには『本気』な会社しか仲間にはなれません」
日本の住宅が今のように30年で建て替えていくようでは本当の意味での豊かな社会は実現できない。
イギリスやアメリカなどの欧米なみに住宅寿命がながくなれば、金銭的にも余裕が生まれる。
成熟した豊かな社会を実現するには時間とともに価値が上がっていくような住宅をレジェンダリーホームがリーディング
・カンパニーとして将来に渡って提供しつづけてきます。